日本の小売販売、15年3月以来の落ち込み 増税・台風・訪日客減

Reuters

発行済 2019年11月28日 10:34

日本の小売販売、15年3月以来の落ち込み 増税・台風・訪日客減

[東京 28日 ロイター] - 経済産業省が28日公表した商業動態統計速報によると、10月の小売り販売額(全店ベース)は前年比7.1%減の11兆0900億円で、3カ月ぶりのマイナスとなった。消費増税や台風19号、訪日客の減少などが響き、消費税率が8%に引き上げられる直前の駆け込みの影響が出た2015年3月以来の落ち込みとなった。

ロイターの事前予測調査では4.4%減が予想されており、結果はこれを大きく下回った。

業種別では、医薬・化粧品を除く全ての業種が前年比で減少、自動車やガソリン、冷蔵庫・洗濯機・エアコンなど幅広く販売が落ち込んだ。

もっとも、9月と10月の合計では家電販売は前年比2割増、自動車は微減にとどまっており、経産省は消費増税が今回の最大のマイナス要因ではないとしつつ、「9月に需要の先食いがあった反動はあった」(幹部)と説明している。