トルコの国産EVプロジェクト、投資額は37億ドル

Reuters

発行済 2019年12月27日 17:35

トルコの国産EVプロジェクト、投資額は37億ドル

[イスタンブール 27日 ロイター] - トルコの新たな国産電気自動車(EV)プロジェクトは今後13年間に220億リラ(37億ドル)を投資し、年間の生産能力17万5000台を目指す。27日付の官報に大統領の決定が掲載された。

同プロジェクトは今年10月30日に立ち上げられ、優遇税制措置など政府の支援を受ける。同国北西部の都市ブルサに生産拠点を設置し、4000人以上の従業員が5種のモデルを生産する。2035年までに政府が3万台を購入する。

トルコは輸出総額に占める自動車の割合が大きく、その大半が欧州諸国向けだが、自動車を生産しているのは現地企業と合弁を組む海外の大手メーカーだ。フォード (N:F)、フィアット・クライスラー (MI:FCHA)、ルノー (PA:RENA)、トヨタ (T:7203)、現代自動車 (KS:005380)などが進出している。

同国のエルドアン大統領は2017年11月に、100%国産の「国民車」を2021年までに開発する計画を発表。通信事業者テュルクセル (IS:TCELL)や家電大手ベステル (IS:VESTL)など5社で構成する企業連合「TOGG」が生産を担うと明らかにするとともに、プロトタイプを遅くても2019年までに完成させる方針を示していた。

同大統領は27日の式典で新型車を披露する予定という。