金利は適正水準、バランスシート巡り懸念も=ダラス連銀総裁

Reuters

発行済 2020年01月10日 06:25

金利は適正水準、バランスシート巡り懸念も=ダラス連銀総裁

[ダラス 9日 ロイター] - 米ダラス地区連銀のカプラン総裁は9日、ロイターのインタビューに応じ、現在の金利水準について、米経済の成長継続や失業率の押し下げ、2%のインフレ目標達成に必要な位置にあるという考えを示した。

カプラン総裁や当局者にとっては、約4兆ドルに上る米連邦準備理事会(FRB)の資産の伸びをどう抑えるかが今年の課題となるが、自身の目標として、拡大するポートフォリオが既に資産価格上昇などの兆しを見せている金融システムの膨張を招かないようにすることだと指摘。

「FRBのバランスシートの伸びを抑えられる選択肢を積極的に模索したい」とし、「バランスシートの伸びは金融市場やリスク資産のバリュエーションにある程度の影響がある。一段の過度な上昇や不均衡につながる要因にならないよう考えたい」と述べた。