米中古住宅販売、12月は2年ぶり高水準 低金利が支援

Reuters

発行済 2020年01月23日 03:41

米中古住宅販売、12月は2年ぶり高水準 低金利が支援

[ワシントン 22日 ロイター] - 全米リアルター協会(NAR)が22日に発表した2019年12月の米中古住宅販売戸数(季節調整済み)は年率換算で前月比3.6%増の554万戸と、2018年2月以来の高水準となった。

市場予想1.3%増の543万戸を上回った。住宅ローン金利の低下で、18年に軟化した住宅市場が立ち直ってきたことを示す。

北東部や西部、人口が多い南部で増加した一方、中西部は減った。

11月の販売戸数は535万戸で変わらなかった。

中古住宅販売は米住宅市場の約90%を占める。12月の前年同月比では10.8%増加。19年の年間では534万戸で前年と変わらなかった。

先週発表された12月の住宅着工件数は13年ぶりの高水準だった。

米連邦準備理事会(FRB)が昨年3回利下げしたことにより、住宅ローン金利が低下し、住宅市場を支えている。連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)によると、30年住宅ローンの固定金利は平均3.65%と、ピークを付けた18年11月時点の4.94%から低下してる。

住宅市場は米経済の約3.1%を占める。用地や労働力が足りず、特に手頃な価格帯の住宅が不足しており、抑制要因となっている。

12月の住宅在庫は前月比14.6%減の140万戸と過去最低だった。前年同月比では8.5%減った。販売価格中央値は前年同月比7.8%上昇の27万4500ドル。上昇率は16年1月以来の大きさとなった。19年年間では4.8%上がった。