英製造業PMI、2月は51.7に上昇 新型ウイルスで先行きに不安

Reuters

発行済 2020年03月02日 19:40

英製造業PMI、2月は51.7に上昇 新型ウイルスで先行きに不安

[ロンドン 2日 ロイター] - IHSマークイット/CIPSが発表した2月の英製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は51.7で、前月の50.0から上昇した。

これは昨年4月以来の高水準。速報値の51.9からは下方修正された。

ただ、納品の遅れを報告する企業が急増しており、新型コロナウイルスの感染拡大が製造業の重しとなり始めている。

IHSマークイットのディレクター、ロブ・ドブソン氏は、昨年12月の総選挙後に始まった製造業の回復基調は続いていると指摘。

新規受注の増加ペースは11カ月ぶりの高水準。企業の楽観度も9カ月ぶりの高水準だった。

ただ同氏は、新型ウイルスの感染拡大で先行きに不安が生じていると指摘。

「サプライチェーンの混乱が急速に表面化しつつある。新型ウイルスの感染拡大が、サプライヤーのリードタイム(商品の発注から納品までに要する時間)の大幅な長期化、原材料不足、原材料在庫の縮小、原材料価格の上昇、中国をはじめとするアジアからの受注減少につながっている」と述べた。