Reuters
発行済 2020年05月27日 11:27
[ロンドン 26日 ロイター] - 英産業連盟(CBI)が発表した調査結果によると、5月の小売売上高は前月に続き大幅に落ち込んだ。ただ、政府が都市封鎖(ロックダウン)を緩和する中、最悪期を脱した可能性を示す兆候もある。
資金繰りの問題を抱えている国内の小売り業者は全体の8割。4月からやや減少した。
5月のCBI小売売上高指数はマイナス50。いまだ歴史的な低水準ではあるが、過去最低に並んだ4月のマイナス55からは改善を示した。
CBIのチーフエコノミスト、レイン・ニュートンスミス氏は「小売り産業は危機の最前線にいる。多くの企業が問題を抱えている」と指摘。今後、営業再開後も需要が低迷すれば、政府の追加支援が必要になるかもしれないとの認識を示した。
同国のジョンソン首相は25日、新型コロナウイルス感染拡大抑制策を段階的に解除し、安全基準の下で6月1日から百貨店やショッピングモールなどの営業を順次再開すると明らかにした。
英国立統計局(ONS)が先週発表した4月の小売売上高は、新型コロナウイルス感染防止のための休業措置の影響で、統計開始以来、最大の落ち込みとなった。
CBIの調査によると、サプライチェーンの混乱は過去1カ月で悪化。過半数の小売り業者が商品の不足とコスト圧力の高まりを報告している。
従業員を一時帰休とした企業は全体の半数以上。8%は従業員を解雇した。
CBIによると、小売り、卸売り、物流産業の投資意欲はここ数カ月、記録的な低水準に落ち込んでいる。
が書いた: Reuters
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