米シティ、第2四半期は7割減益 トレーディング収入増加

Reuters

発行済 2020年07月14日 23:22

更新済 2020年07月15日 02:09

[14日 ロイター] - 米金融大手シティグループ (N:C)が14日発表した第2・四半期決算(6月30日まで)は、7割を超える減益となったものの、予想ほどは落ち込まなかった。新型コロナウイルス感染拡大を受け市場のボラティリティーが高まる中、トレーディング収入が増加したことが支えとなった。

利益は13億2000万ドル(1株当たり0.50ドル)と、前年同期の48億ドル(同1.95ドル)から減少した。収入は5%増の197億7000万ドル。リフィニティブがまとめたアナリスト予想は、収入が191億2000万ドル、1株利益が0.28ドルだった。

貸し倒れ引当金を56億ドル積み増した。

総融資は6850億ドルと、やや減少。第2・四半期末時点の預金は18%増の1兆2300億ドル。政府が導入した景気刺激策で個人と企業が保有する現金が増加したことで押し上げられた。

トレーディング部門では、債券トレーディング収入が68%増加した。純金利収入は7%減少。投資銀行収入は前年同期比37%増加した。