米財貿易赤字、6月は6.1%減 世界貿易量の改善示唆

Reuters

発行済 2020年07月30日 01:49

[ワシントン 29日 ロイター] - 米商務省が29日公表した6月の財(モノ)の貿易収支(速報値)は、赤字額が6.1%減の706億4100万ドルだった。数カ月減少していた輸出が持ち直し、赤字が縮小した。貿易が新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)により世界的に低迷した後、回復していることを示唆した。

赤字が縮小しても、米経済が第2・四半期に世界大恐慌以降最大の落ち込みとなったとの見方は変わらない。

6月はモノの輸出が13.9%増の1025億9300万ドルだった。輸入は4.8%増の1732億3400万ドル。輸出増が輸入増のペースを上回った。

モノの輸入は5月に2010年7月以来の低水準を付けていた。

6月は自動車・同部品の輸出が144.1%増加し、全体水準を押し上げた。資本財は11.0%増。消費財は12.6%増だった。産業用資材やその他のモノも増えた。一方、食品と飼料、飲料は減少した。

自動車・同部品の輸入は107.7%増加した。資本財と消費財の輸入も力強く伸びた。一方、産業用資材は減った。