仏GDP、第2四半期は-13.8%で戦後最悪 予想ほど落ち込まず

Reuters

発行済 2020年07月31日 15:00

更新済 2020年07月31日 17:54

[パリ 31日 ロイター] - フランス国立統計経済研究所(INSEE)が31日発表した第2・四半期の国内総生産(GDP)速報値によると、伸び率は前期比マイナス13.8%となった。5月11日まで続いた全国的な厳しいロックダウン(封鎖)が影響した。

INSEEが今月に入り予測した17%減よりは小幅なマイナスとなった。ロイター調査によるエコノミスト予想は15.3%減だった。

第2・四半期のGDP伸び率は戦後最悪。ロックダウンを受けて、消費、投資、貿易のすべてが落ち込んだ。

ロックダウンは第2・四半期中に段階的に緩和され、6月2日にはカフェやレストランの営業再開が認められた。

アリアンツのチーフエコノミスト、Ludovic Subran氏はツイッターで「それほど悪くない数字だ。われわれはマイナス16%を予想していた。ロックダウンの緩和が寄与した」と述べた。

INSEEは、第1・四半期のGDPを5.3%減から5.9%減に下方修正した。ロックダウンは3月17日に導入された。

フランス経済は3四半期連続のマイナス成長となった。昨年第4・四半期は全国的なストライキの影響で0.2%のマイナス成長を記録していた。

INSEEは今月、第3・四半期のGDPを19%増、第4・四半期のGDPを3%増と予想した。

第2・四半期は家計消費が11%減、企業投資が17.8%減、輸出が25.5%減、輸入が17.3%減となった。

建設部門が24.1%減と、特に大幅な落ち込みとなった。