[ベルリン 7日 ロイター] - 6月のドイツの輸出と鉱工業生産は前月から増加した。中国などからの需要が寄与した。新型コロナウイルス感染防止のためのロックダウンの打撃から回復しつつあるが、前年の水準はなお大きく下回っている。
6月の鉱工業生産指数は前月比8.9%上昇。輸出は前月比14.9%増と、約30年ぶりの大幅増となった。
自動車生産は前月比54.7%増加した。しかし、パンデミックに見舞われる直前の2月と比べると20%少ない。
バーデン・ヴュルテンベルク州立銀行(LBBW)のJens-Oliver Niklasch氏は、「製造業はコロナ危機前の水準を依然12%下回っている。ムードを考えると、たった2カ月で製造業が回復できるとは思えないが、コップの水は半分以上入っている」と述べた。
IFO経済研究所が7日発表した調査によると、製造業各社は今後3カ月間で生産が拡大すると予想している。
ただ輸出は、輸出先の感染状況によって明暗が分かれる。新型コロナ感染が最初に確認された中国向け輸出は前年比15.4%増加したが、感染が深刻な米国向け輸出は20.7%減少した。
通商分野など離脱後の関係を巡り欧州連合(EU)との交渉が難航している英国向け輸出も前年比15.7%減少。英国からの輸入も21%減少した。
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