[マドリード 3日 ロイター] - スペインの銀行大手バンキア (MC:BKIA)とカイシャバンク (MC:CABK)は3日遅く、合併を検討していると発表した。両行が合併すれば、資産は総額6500億ユーロ(7700億ドル)以上となり、国内で最大手行が誕生する。
カイシャバンクは、証券取引所に3日遅くに提出した資料で、バンキアとの合併に向けて協議していると明らかにした。バンキアも協議を確認した。
2008年の金融危機以降、スペインの銀行数は4分の3減少した。しかし新型コロナウイルス危機により、一段の再編圧力が高まっている。
ユーロ圏の低金利環境も重しで、規制当局はコスト削減の一環で各行に統合を迫っている。
スペインのサンタンデール (MC:SAN)とBBVA (MC:BBVA)は、海外事業を含めればバンキアとカイシャの合併行よりも規模的に大きいが、国内では両行が合併すれば最大手となる。
バンキアは住宅ローン関連の損失で経営が悪化し、2012年に政府の救済を受けた。政府は同行の株式を60%以上保有している。
スペイン経済省の関係者は、政府の銀行再編基金(FROB)が合併に向けた両行の案を精査する計画だと明らかにした。
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