景気動向一致指数9月は前月比+1.4ポイント、3月以来の水準

Reuters

発行済 2020年11月09日 14:30

更新済 2020年11月09日 15:00

[東京 9日 ロイター] - 内閣府が9日公表した9月の景気動向指数(速報値、2015年=100)は、指標となる一致指数が前月比1.4ポイント上昇して80.8となり、新型コロナウイルスの感染拡大が本格化する前の3月以来の水準となった。自動車などの輸出・生産拡大が寄与し、4カ月連続でプラスとなった。

ただ、同指数から機械的に決める基調判断は前月の「下げ止まりを示している」で据え置いた。判断引上げには7カ月移動平均のプラス転換が必要で、「しばらく時間がかかる」(内閣府)見通し。

項目別では、自動車や二輪車などの輸出・生産改善で耐久消費財出荷指数や鉱工業生産指数が改善したことがけん引した。一方、家電販売など小売りや有効求人倍率の悪化が指数を下押しした。