中国工業部門企業利益、10月は28.2%増 17年初め以来の高い伸び

Reuters

発行済 2020年11月27日 11:38

更新済 2020年11月27日 13:00

[北京 27日 ロイター] - 中国国家統計局が27日発表した10月の工業部門企業利益は前年同月比28.2%増の6429億1000万元(977億9000万ドル)となり、6カ月連続で増加した。2017年初め以来の高い伸びを記録し、今年の序盤に新型コロナウイルス流行で大打撃を受けた製造業の着実な回復ぶりを示した。

9月は10.1%増だった。

10月の伸び率は17年1─2月以来の高水準となった。統計局は春節(旧正月)の連休時期の影響でデータに歪みが生じるのを防ぐため、1月と2月を合わせて発表している。

統計局の高官は、10月の大幅な伸びについて、投資収益の増加が寄与したほか、低水準だった前年同月との比較によるベース効果で押し上げられたと説明した。

1─10月の工業部門企業利益は前年比0.7%増。1─9月の2.4%減からプラスに転じた。機器製造・電子部門が伸びをけん引したほか、自動車部門も着実な回復を示した。

10月末時点の工業部門企業の負債は前年比6.8%増。9月末は6.6%増だった。

1─10月の国有企業の利益は7.5%減。1─9月は14.3%減だった。

1─10月の民間企業の利益は1.1%増。1─9月は0.5%減だった。