LSEによる270億ドルのリフィニティブ買収、欧州委が承認

Reuters

発行済 2021年01月14日 02:39

[ブリュッセル/ロンドン 13日 ロイター] - 欧州連合(EU)の反トラスト規制当局は13日、ロンドン証券取引所(LSE)による270億ドルの金融情報会社リフィニティブ買収を認めた。金融データ企業トップのブルームバーグLPに対して、より強力な競争相手が生まれることとなる。

コンピューターによる取引の出現により金融情報市場は爆発的に拡大した。各社が、顧客にあらゆるサービスを提供し、従来のサービスを提供する他社との差別化を図ろうとする中、合併・買収(M&A)が相次いだ。データは「新しい石油」と呼ばれた。

27カ国から成るEUの競争政策を監督する欧州委員会は、調査の結果、今回の取引についていくつかの懸念事項が見つかったが、ミラノ証券取引所を運営するLSE傘下のイタリア取引所の売却を含む「改善措置」によって対処されると述べた。

LSEとリフィニティブを合わせた規模は依然としてブルームバーグより小さいが、昨年440億ドルの提携を発表したS&PとIHSマークイットの規模は上回る。

欧州の取引所大手ユーロネクストは、リフィニティブの買収が承認を得ることを条件に、43億ユーロ(52億ドル)でイタリア取引所を買収することに合意している。