中国の2020年歳出は2.8%増、歳入は3.9%減 新型コロナが影響

Reuters

発行済 2021年01月28日 12:43

更新済 2021年01月28日 14:54

[北京 28日 ロイター] - 中国財政省は28日、2020年の歳入が前年比3.9%減となる一方、歳出は同2.8%増加したと発表した。新型コロナウイルス対策が影響した。

ただ、新型コロナによる打撃から経済が回復する中、第4・四半期には歳入の伸びが5.5%と、前期の4.7%から加速した。

財政省は、昨年の減税や手数料引き下げの取り組みによって企業の負担が2兆5000億元以上軽減されたとみている。 同省は、景気回復を引き続き下支えするため、増値税と個人所得税の改革を継続すると表明した。

また「一部の業種はパンデミック(世界的大流行)によるマイナス影響を依然消化しており、安定した経済回復の基盤はまだ固まっていない」との認識を示した。

20年の政府債務は対国内総生産(GDP)比で45.8%だった。国際的にレッドライン(越えてはならない一線)とされる60%は下回った。