貿易収支、1月は3239億円の赤字 季節調整値は黒字基調

Reuters

発行済 2021年02月17日 09:08

更新済 2021年02月17日 10:00

[東京 17日 ロイター] - 財務省が17日発表した貿易統計速報によると、1月の貿易収支は3239億円の赤字となった。ロイターが実施した予測中央値は6000億円の赤字で、発表された実額は予想を上回った。季節調整値では3928億円の黒字を維持した。

貿易収支の赤字は7カ月ぶり。輸出は、前年同月比6.4%増の5兆7798億円と、2カ月連続の増加だった。輸入は同9.5%減の6兆1037億円と21カ月連続で減少し、差額が赤字となった。対前年同月との比較では75.4%減少した。

1月は、半導体製造装置やプラスチック、非鉄金属のプラスが輸出増に寄与した。自動車や鉱物性燃料、船舶は減少した。輸入では通信機が増加する一方、原粗油や衣類などがマイナス寄与となった。

地域別では、対米輸出が前年同月比4.8%減と3カ月連続で減ったほか、欧州連合(EU)向けも1.6%減と、18カ月連続で減少した。