Reuters
発行済 2021年04月16日 08:05
[ニューヨーク 15日 ロイター] - 米財務省が15日発表した2月の対米証券投資統計によると、海外投資家は米国債を654億6000万ドル売り越した。売り越し額は2018年12月以来の大きさ。景気回復に伴う利回り上昇観測を背景に米国債が売られた。
1月も491億3000万ドルの売り越しで、過去12カ月、9カ月で資金流出超となっている。
海外勢の米国債保有額は7兆0980億ドルで、前月の7兆1190億ドルから減少した。
TDセキュリティーズのシニア金利ストラテジスト、ジェナディー・ゴールドバーグ氏は「多くの投資家が金利動向に神経質になっている。金利上昇観測で米国債を売っている」と指摘した。
2月末の米10年債利回りは1.456%と2月初旬の1.077%から上昇した。
国別では、日本の米国債保有額が1兆2580億ドルで最大。ただ、1月の1兆2760億ドルからは減少した。3月の年度末を前に持ち高を調整したとの指摘がある。
中国の保有額は1兆1000億ドル。1月は1兆0900億ドル。
海外勢による米国株投資は139億9000万ドルの買い越し。1月は118億6800万ドルの買い越しだった。買い越しは10カ月連続。
米社債は差し引き144億9000万ドルが流入。1月も188億7000万ドルの流入超だった。
が書いた: Reuters
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