Reuters
発行済 2021年05月25日 17:49
更新済 2021年05月25日 22:18
[ベルリン 25日 ロイター] - 独IFO経済研究所が25日発表した5月の業況指数は99.2と予想を上回り、2年ぶりの高水準となった。新型コロナウイルス感染が減少し経済が再開に向かう中で企業の楽観的な見方が強まった。
4月の業況指数は96.6に改定された。ロイターがまとめたアナリスト予想は98.2だった。
IFOのクレメンス・フュースト所長は声明で「独経済は加速している」との見方を示した。
調査では企業が現在の状況により満足し、6カ月後の見通しに楽観的であることが示された。
IFOのエコノミスト、クラウス・ボールラーベ氏はロイターのインタビューで、今回の結果は第2・四半期の成長率が2.6%、第3・四半期は2.8%になることを示していると語った。
同氏は、製造業や建設業での供給ボトルネックによるコスト増が転嫁される割合が増えていると指摘。建設業では原材料の調達が困難と答える企業が40%に上るとし、販売価格上昇を望む企業は増えていると述べた。
ドイツ復興金融公庫(KfW)のエコノミスト、フリッツィ・ケーラーガイブ氏も年後半は非常に力強い成長が期待できるとし、サービス業の「キャッチアップ効果」と製造業における供給面のボトルネック緩和を理由に挙げた。
「今年の滑り出しは弱かったが、2021年の経済見通しを3.5%へ引き上げた」と述べた。
コメルツ銀のエコノミストは、今年の成長率4.0%と引き続き見込んでいるとした。
IFOによると、5月の現況指数は95.7(予想は95.5)、期待指数は102.9(予想は101.4)だった。
が書いた: Reuters
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