北朝鮮労働党が「第1書記」設置、事実上のナンバー2=聯合

Reuters

発行済 2021年06月01日 14:52

更新済 2021年06月01日 18:28

[ソウル 1日 ロイター] - 北朝鮮の朝鮮労働党が党規約を改正し、金正恩氏が務める総書記に次ぐ事実上のナンバー2である「第1書記」のポストを設置した。韓国の聯合ニュースが1日、北朝鮮に詳しい消息筋の話として報じた。

第1書記は、金正恩氏の委任を受けて会議を主宰できるとした。

金正恩氏は1月の党大会で、父親の故・金正日氏が使った呼称を復活させ、総書記に就任した。第1書記は、金正恩氏が2012─16年に使用した肩書。

報道によると、金正恩氏は金正日時代の軍中心の体制に比べ、政治における党の役割を強めたい考えだという。「党の規約序文から、金正日時代の重要語である『先軍政治』が削除されたと考えられている」とした。

韓国統一省は、新たな党規約は1月の党大会後に北朝鮮で公表されたが、同省は詳細を公表できないとの声明を出した。