日銀、21年度成長率3.8%に下方修正 物価0.6%に引き上げ

Reuters

発行済 2021年07月16日 12:51

[東京 16日 ロイター] - 日銀は16日に公表した「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」で、2021年度の実質国内総生産(GDP)成長率見通しを従来の前年比4.0%から3.8%に引き下げた。一方、消費者物価指数(除く生鮮、コアCPI)見通しは、エネルギー価格の上昇を反映し従来の前年比0.1%から0.6%に引き上げた。

22年度の成長率を従来の前年比2.4%から2.7%に、コアCPIは0.8%から0.9%にそれぞれ引き上げた。23年度は成長率1.3%、コアCPI1.0%でそれぞれ据え置いた。

国内景気の現状については「新型コロナウイルス感染症の影響で引き続き厳しい状態にあるが、基調としては持ち直している」とする従来判断を据え置いた。海外経済も「ばらつきを伴いつつ、総じてみれば回復している」との見方を維持している。