米大統領、トランプ氏支持州で対話集会 ワクチン接種呼び掛け

Reuters

発行済 2021年07月22日 11:47

更新済 2021年07月22日 16:27

[シンシナティ 21日 ロイター] - バイデン米大統領は21日、トランプ前大統領の支持者が多いオハイオ州シンシナティで対話集会を開き、市民に新型コロナウイルスワクチン接種を呼び掛けた。

バイデン氏は「ワクチンを打っていない人々の間で(新型コロナ)が流行している。最近1万人が亡くなった。そのうち9950人はワクチンを打っていない人だ」と語った。

ホワイトハウス当局者は、昨年11月の大統領選挙でトランプ氏が票を集めたシンシナティでの集会開催は、バイデン氏に就任から6カ月を振り返り、国民にワクチン接種を直接呼び掛ける機会になると述べた。

米国では、ワクチン接種が進んでいない地域で感染が再び広がっている。政府はワクチン接種を呼び掛けているが、デマや反対論があり、接種はなかなか進まない。

バイデン氏は、食品医薬品局(FDA)が想定より早い8月末にも12歳未満の子どもへのワクチン接種を承認する可能性があるとの見方を示したほか、米国疾病予防管理センター(CDC)がガイドラインを発表し、ワクチンを接種していない子どもに学校でマスク着用を促す公算を示した。

また消費財の値上がりは一時的と指摘。「ウォールストリートを含む大半の専門家は、手に負えない長期的なインフレになる可能性が低いと主張している」と述べた。

先月、与野党と合意した1兆2000億ドル規模のインフラ投資法案については、共和党が相違点を解消する姿勢だとして、いずれ可決されるだろうと述べた。同法案はこの日、共和党の反対で議会上院で審議に入ることができなかった。