米PMI、8月は昨年12月以来低水準 供給不足やデルタ株で

Reuters

発行済 2021年08月24日 01:14

[23日 ロイター] - IHSマークイットが23日に公表した8月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は55.4と、3カ月連続で前月から低下した。昨年12月以来の低水準を付けた。生産の制約や供給不足、新型コロナウイルスのデルタ株感染の急速な拡大を受け、新型コロナのパンデミック(世界的大流行)による景気後退からの回復が勢いを失った。

7月の総合PMIは59.9だった。指数は50が景気拡大・縮小の節目となる。

原材料と労働力の不足は今や生産を抑制し、物価上昇圧力を押し上げているもようだ。新規受注は今年最も弱い伸びとなった。雇用は1年超ぶりの弱い伸びだった。

内訳は、サービス業PMIが55.2と、7月の59.9から低下した。市場予想は59.5だった。サービス業は米経済の3分の2以上を占める。

製造業PMIは61.2と、7月に付けた過去最高の63.4から低下。市場予想は62.5だった。製造業は米経済の11.9%を占める。