キャタピラー、第3四半期売上高が予想下回る 一段の値上げ示唆

Reuters

発行済 2021年10月29日 04:57

[28日 ロイター] - 米重機メーカーのキャタピラーが28日発表した第3・四半期決算は、売上高が今年に入って初めて市場予想を下回った。生産の遅れが影響した。また、インフレの影響により全面的な値上げを余儀なくされる可能性があるとした。

ボンフィールド最高財務責任者(CFO)はロイターに対し、第3・四半期は「サプライチェーン(供給網)の問題が大きな影響を与え始めた最初の四半期だった」と指摘。ただ、操業停止はまだ実施していないとした。

世界的なサプライチェーンの問題とインフレに伴うコスト増が収益を圧迫しており、影響軽減に向け今年2回の値上げをすでに実施。ボンフィールドCFOは、顧客からの需要が「非常に強い」ことから、一段の値上げは可能との見解を示した。

また、売上高の改善を見込んでいるものの、第4・四半期の調整後の営業利益率は第3・四半期に比べて低下するとした。