東証1部企業の4―9月純利益2.4倍、開示率53.7%=SMBC日興集計

Reuters

発行済 2021年11月08日 17:10

[東京 8日 ロイター] - SMBC日興証券は8日、東証1部の3月期決算企業について、2021年4―9月決算の中間集計(開示率53.7%時点)を発表した。11月5日までに決算を発表した東証1部企業の純利益は前年同期比142.7%増となった。前年同期は新型コロナウイルスの影響で世界的に経済活動が停滞し、幅広い業種に影響が出ていたことから、今年は大幅な回復となった。

除く金融では純利益は156.6%増。製造業が同157.4%増、非製造業が同155.4%増とほぼ変わらない結果となっている。

ただ、2022年3月期の通期業績予想では、純利益増益率は製造業が前年同期比29.7%増、非製造業が同134.4%増の計画と分かれた。

SMBC日興証券、株式調査部の安田光氏は、7─9月期は製造業を中心に4─6月期と比較して回復ペースの鈍化がみられると指摘する。東南アジア諸国での新型コロナウイルス感染拡大の影響で、工場閉鎖など生産活動の停止を余儀なくされたためと分析している。

これまでに純利益の上方修正を発表した企業は、748社(除く金融)のうち224社。下方修正を発表した企業は101社となっている。

11月5日時点で全体の53.7%に当たる783社が決算発表を終了した。

2022年3月期第2四半期(4─9月)実績(前年比)

開示数 銘柄数 開示率 売上高 営業利益 経常利益 純利益

TOPIX 783 1458 53.70% 15.92% 112.31% 117.35% 142.71%

TOPIX(除く金融) 748 1330 56.24% 15.92% 112.31% 126.53% 156.65%