米失業保険申請22.2万件に増加、予想ほど悪化せず

Reuters

発行済 2021年12月03日 01:20

[ワシントン 2日 ロイター] - 米労働省が2日に発表した11月27日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前週比2万8000件増の22万2000件となった。しかし、市場予想の24万件ほどは増加せず、労働市場がタイトな状況にあることを示した。

3日に発表される11月の米雇用統計の調査期間とは重なっていない。

FWDBONDSのチーフエコノミスト、クリス・ラプキー氏は「企業はリセッション(景気後退)時のような解雇を実施していない」と指摘。「パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長がテーパリング(量的緩和の縮小)の加速を示唆したことは適切だった。なぜならタイトな労働市場によって賃上げ要求が高まればインフレの火種になるからだ」と述べた。

前の週の申請件数は19万4000件と1969年以来の低水準に減少していた。感謝祭だった11月25日前後の申請件数は変動が大きくなる傾向がある。