中国人民銀の外貨純購入、11月は6年強ぶり大きさ 人民元高受け

Reuters

発行済 2021年12月15日 19:32

[上海 15日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)による外貨の純購入規模は11月に354億元(55億6000万ドル)相当となり、人民元の上昇に伴い2015年10月以来の大きさとなった。15日に発表された人民銀のデータを基にロイターが算出した。

堅調な輸出、貿易黒字の拡大、国内の潤沢なドル流動性が元高を後押し。人民元は全般的に堅調なドルに対して年初来で約3%上昇し、今年最もパフォーマンスの良いアジア通貨の1つとなっている。貿易加重ベースでは15年終盤以来の高値。

トレーダーやアナリストによると、人民銀は外貨の純購入を通じて、銀行システムから余剰なドル流動性を実質的に吸収していた。