韓国輸出、21年+25.8%で11年ぶり高い伸び 半導体や石化など好調

Reuters

発行済 2022年01月03日 15:51

[ソウル 1日 ロイター] - 韓国産業通商資源省が1日発表した2021年の輸出は、前年比25.8%増の6445億4000万ドルとなり、10年以来11年ぶりの高い伸びを記録した。金額ベースでは過去最高だった。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)後の世界の需要回復が支援した。

韓国の輸出は19年は10.4%減、20年は5.5%減少しており3年ぶりに増加に転じた。

文勝ウク産業通商資源相は「年間輸出の7000億ドル達成に向けて進むべきときだ。産業や輸出が今年は完全な(経済)正常化をけん引できるよう、政策努力を強化する」とした。

21年の輸出の内訳は、半導体が29%増の1280億ドルと過去最高を記録、石油化学も54.8%増加し過去最高の551億ドルとなった。その他、自動車は24.2%増、鉄鋼は37%増加した。

輸出先別では、中国への輸出が22.9%増。米国と欧州連合(EU)向けはそれぞれ29.4%、33.9%増加した。

21年の輸入は31.5%増加し、過去最高の6151億ドル。20年は7.1%減少していた。

文産業通商資源相は、環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(CPTPP)加入を検討しているとしたほか、輸出市場の拡大に向けてさらなる通商協定の締結を目指していると語った。