Reuters
発行済 2022年01月20日 00:07
更新済 2022年01月20日 07:54
[19日 ロイター] - 米金融大手モルガン・スタンレー(モルガンS)が19日に発表した第4・四半期(12月31日まで)決算は利益が市場予想を上回った。M&A(企業の合併・買収)ブームを背景にアドバイザリー業務が好調だった。
ウェルスマネジメント部門も堅調で、収入は10%増加の62億5000万ドルだった。
ディーロジックのデータによると、モルガンSの21年の案件数は420件で、世界の投資銀行部門リーグテーブルでゴールドマン・サックス、JPモルガン・チェースに次ぐ第3位だった。
投資銀行部門の収入は6%増の24億3000万ドル。同部門にはアドバイザリー業務、株式引受業務、債券引受業務が含まれる。
全体の利益は35億9000万ドル(1株当たり2.01ドル)と、前年同期の32億7000万ドル(同1.81ドル)から増加した。
1株当たり利益のアナリスト予想平均は1.93ドルだった。
収入は145億2000万ドル。前年同期は136億ドルだった。
通年の純利益は37%増の150億ドル、収入は23%増の約600億ドルで、ともに過去最高を記録した。
有形自己資本利益率(ROTCE)の長期目標を17%から20%に引き上げた。ROTCEは、株主の資金をいかに有効に活用して利益を生み出すかを測る指標。
ジェームズ・ゴーマン最高経営責任者(CEO)は電話会議で「われわれのビジネスモデルにおける収益力を反映させるためROTCE目標を引き上げる」と説明した。
決算発表を受けて株価は上昇し、1.8%高となった。
競合ゴールドマン・サックスの四半期決算は利益が予想に届かず、株価は下落した。JPモルガン・チェースは利益が予想を上回ったものの、経費を巡る懸念で株価は下げた。
ゴーマンCEOは、競合が社内で技術をゼロから構築したのとは対照的に、買収により技術導入を行ったことが奏功したと説明した。
が書いた: Reuters
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