米ミシガン大消費者信頼感、2月は約10年ぶり低水準 物価先高観が重し

Reuters

発行済 2022年02月12日 01:17

更新済 2022年02月12日 03:54

[ワシントン 11日 ロイター] - 米ミシガン大学が11日発表した2月の消費者信頼感指数(速報値)は61.7と、1月の確報値67.2から低下し、2011年10月以来の低水準となった。インフレ率が短期的に上昇し続けるとの予想が重しになった。

ロイターがまとめたエコノミスト予想は67.5だった。

消費者信頼感指数は低下したものの、ネイビー・フェデラル・クレジット・ユニオンのコーポレート・エコノミスト、ロバート・フリック氏は、これにより個人消費が冷え込み、景気回復の足かせになるとは思えないと指摘。政府の景気刺激策で貯蓄が高水準となっているほか、サービスへのペントアップ・ディマンド(繰り越し需要)が消費を支えるとした。

ムーディーズ・アナリティクスのシニアディレクター、スコット・ホイト氏は「相対的に弱い信頼感指数が継続しているが、ファンダメンタルズに比べて行き過ぎのようだ。同指数は回復し、他の指数よりも上昇する可能性が高い。ただ、そのタイミングは不確実で、ガソリン価格や感染率、株式市場、インフレなどの動向に左右されそうだ」とした。