米1月中古住宅販売6.7%増、予想に反し増加 金利上昇前の駆け込み需要か

Reuters

発行済 2022年02月19日 00:58

更新済 2022年02月19日 02:27

[ワシントン 18日 ロイター] - 米リアルター協会(NAR)が18日発表した1月の米中古住宅販売戸数(季節調整済み)は年率換算で前月比6.7%増の650万戸となり、市場予想に反し増加した。4地域全てで増加した。

ロイターがまとめたエコノミスト予想は1.0%減の610万戸だった。1月の前年同月比は2.3%減だった。

BMOキャピタル・マーケッツのシニアエコノミスト、ジェニファー・リー氏は「金利上昇前の駆け込み需要だ」とし、「残念ながら、購入価格が上昇する中、初回購入者は閉め出されている」と述べた。

米連邦準備理事会(FRB)が高インフレに対応するため、3月にも利上げを開始し、年内に最大7回の利上げを実施する可能性があるとみられる中、米住宅ローン金利は2019年以来の高水準に達している。

供給逼迫を背景に住宅価格は高止まりしている。1月の中古住宅販売価格の中央値は前年同月比15.4%上昇の35万0300ドル。販売は引き続き高価格帯に集中している。

初回購入者の割合は27%と前年同月の33%から低下。一方、現金による売買が多いセカンドハウス購入者など投資家の割合は22%と前年同月の15%から上昇した。現金のみの売買の割合も27%と前年同月の19%から上昇した。