中国自動車販売、3月は前年比-11.7% 新型コロナ対策が影響

Reuters

発行済 2022年04月11日 13:35

更新済 2022年04月11日 18:45

[上海 11日 ロイター] - 中国汽車工業協会(CAAM)が11日発表した3月の国内自動車販売台数は前年同期比11.7%減の223万台で、3カ月ぶりに減少した。

新型コロナウイルスの感染防止対策が影響した。2月は18.7%増だった。

CAAMの幹部は「最近の新型コロナ流行は非常に深刻で、3月の数字はあまり良くなかった。現時点では4月も大幅な改善は見込めない」と述べた。

自動車メーカーは、自動車購入税の減税など支援措置を政府に求めているという。

3月の新エネルギー車(NEV)の販売は48万4000台と、2倍以上に増加。ただ、2月は3倍以上増加していた。

中国の電気自動車(EV)生産は3月に低迷した。新型コロナウイルスの感染防止対策が影響した。

中国乗用車協会(CPCA)が11日発表したデータによると、米EV大手テスラの3月中国販売台数は、前月比16%増の6万5814台だったが、上海工場での3月の生産台数は5万5462台と前月比154台の増加にとどまった。2月は営業日数が少なく、旧正月の休みと重なることが多いため、例年、生産台数が低迷する。

CPCAによると、EVメーカーは在庫の車両を販売した。

中国は新型コロナの感染を防止するため、吉林省や上海市などで厳格なロックダウン(都市封鎖)を導入しており、自動車メーカーやサプライヤーの操業に影響が出ている。