Reuters
発行済 2022年04月13日 14:26
更新済 2022年04月13日 19:27
[北京 13日 ロイター] - 中国税関が13日公表したデータによると、3月のドル建て輸出は前年比14.7%増加した。輸入は新型コロナウイルス流行に伴う国内の規制を背景に予想外に0.1%減少し、2020年8月以来の前年比マイナスとなった。
ロイター調査では輸出が13%増、輸入が8%増と予想されていた。1─2月は輸出が16.3%増、輸入は15.5%増だった。
3月の貿易収支は473億8000万ドルの黒字。予想は224億ドルの黒字、1─2月は1159億5000万ドルの黒字だった。
中原銀行のチーフエコノミスト、王軍氏は「輸出の減速は限定的だったが、輸入の伸びは止まり内需縮小を反映している」と指摘。「長江デルタと珠江デルタの新型コロナ対策で通関効率が大幅に低下するため、4月の貿易統計も悪化しそうだ。本当のプレッシャーは第2・四半期にある」と述べた。
野村はリポートで「深刻な新型コロナ流行と厳しいロックダウン(都市封鎖)により工場の操業や輸送、港湾作業に混乱が生じた」とし「4月はドル建て輸出の前年比伸び率が0.0%へ低下し、輸入はマイナス3.0%へさらに落ち込む」と予想した。
キャピタル・エコノミクスの中国担当シニアエコノミスト、ジュリアン・エバンズプリチャード氏は「新型コロナによる混乱が一因だが、需要面の変化のほうが大きく寄与した」との見方を示した。
輸入は引き続き低調で、輸出は今後数四半期さらに減速しそうだと述べた。
英大証券研究所のディレクターは、新型コロナ対策の活動制限により、製造業の原材料需要が減少した可能性が高いと分析した。
税関当局は、現在は国内外の要因によって貿易が多くの困難とリスクに直面していると指摘。「われわれは貿易を安定させるという目標を達成するため、より努力する必要がある」とした。
家電販売を手掛ける深セン市慕晨科技の幹部はロイターに対し、北米向けの輸出が好調を維持しているものの、欧州顧客からの注文は3月に前年比20%減少したと語った。
ウクライナ戦争による購買力の低下と欧州経済の減速リスクによるものだとし「欧州にエクスポージャーのある輸出企業は、厳しい状況が続くかもしれないと述べた。
が書いた: Reuters
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