ウォルマート、2─4月期25%減益・見通し下げ コスト増で

Reuters

発行済 2022年05月18日 01:22

[17日 ロイター] - 米小売大手ウォルマートが17日発表した第1・四半期(2─4月)決算は利益が急減した。通期利益見通しも下方修正した。燃料価格高騰や人件費拡大などコスト増が収益を圧迫したほか、高インフレを背景に、消費者が低利益率商品の購入にシフトしていることが響いた。

ウォルマートの株価は一時約9%下落。1日の下げとしては、少なくとも2020年3月以来の大きさとなる。

第1・四半期の純利益は20億5000万ドルと、前年同期比約25%減少した。ダグ・マクミロン最高経営責任者(CEO)は、米インフレが約40年ぶりの高水準に達するという「異常な環境を反映した」という認識を示した。

1株当たり利益は1.30ドルと、市場予想を0.18ドル下回った。予想を下回るのはこの5四半期で初めて。

総売上高は2.4%増の1415億7000万ドル。マクミロンCEOによると、インフレ高進に伴う平均販売価格の上昇が背景にある。

米既存店売上高は3%増加した。