米新規失業保険申請21.8万件に増加、継続受給件数は1969年来の低水準

Reuters

発行済 2022年05月19日 23:25

更新済 2022年05月20日 03:18

[ワシントン 19日 ロイター] - 米労働省が19日発表した5月14日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前週比2万1000件増の21万8000件と、予想外に増加し、4カ月ぶりの高水準に達した。

市場予想は20万件だった。

一方、5月7日までの1週間の継続受給件数は2万5000件減の131万7000件と、1969年12月以来の低水準となり、人手不足が続く中、労働市場は引き締まった状況にあることを示唆した。

JPモルガン(ニューヨーク)のエコノミスト、ダニエル・シルバー氏は「新規失業保険申請件数が増加する一方、継続受給件数が減少していることの背景には、レイオフが増加しているものの、新たな職を簡単に見つけられるという事情がある」との見方を示した。

ハイ・フリークエンシー・エコノミクスのチーフ米国エコノミスト、ルビーラ・ファルーキ氏は「最近発表されているレイオフは、企業の採用計画の変化を示している可能性があり、注目に値する」と指摘。「しかし足元、労働力需要は引き続き堅調のようで、供給が追いついていない状況と相まって、レイオフ件数は制限されるだろう」と述べた。