韓国中銀、連続利上げで1.75%に インフレ予想4.5%に引き上げ

Reuters

発行済 2022年05月26日 10:15

更新済 2022年05月26日 13:54

[ソウル 26日 ロイター] - 韓国銀行(中央銀行)は26日、政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き上げ1.75%とした。13年ぶりの高水準にあるインフレ率の抑制に向けて2会合連続の利上げを決定、さらに積極的な利上げを行う姿勢を示唆した。

政策金利は2019年半ば以来の高水準となった。決定は全会一致だった。

ロイターのエコノミスト調査では、28人中27人が25bpの利上げを予想していた。

中銀は今年のインフレ予想を従来の3.1%から4.5%に引き上げた。これは08年以来の高水準で、中銀目標2%の倍以上に相当する。

李昌ヨン総裁は会合後の記者会見で「政策は当面、物価安定を重視する。(タイムフレームは)数カ月と言うのが適切だろう」とした。

中銀は声明文で「理事会は、当面はインフレにより重点を置いた金融政策を行うことが正当化されると考えている」とした。

シンヨン証券のアナリスト、Cho Yong-gu氏は声明文について、追加利上げに向けたこれまでで最も強いシグナルと指摘。「7月と8月にそれぞれ利上げすると予想する。声明文のタカ派的なメッセージを踏まえ、年末の金利予想を2.25%から2.50%に引き上げることも検討している」と述べた。