実質消費支出4月は2カ月連続減、人出回復で下落幅縮小 物価高は懸念材料

Reuters

発行済 2022年06月07日 08:41

更新済 2022年06月07日 10:18

[東京 7日 ロイター] - 総務省が7日発表した4月の家計調査によると、2人以上の世帯の実質消費支出は30万4510円と、物価変動の影響を除いた実質で前年比1.7%減となった。2カ月連続のマイナスだが、先月から下落幅は縮小した。外出の機会が増え国内パック旅行費などは増加したが、食料など内食需要の減少が響いた。

ロイターの事前予測調査では同0.8%減だった。

前月と比較すると、まん延防止等重点措置が3月下旬に解除されたことで人出が回復し、消費の持ち直しにつながった。季節調整済み実質消費支出は前月比1.0%増となり、2カ月連続のプラスだった。

前年比で減少に寄与したのは、自動車購入や自動車関連用品だった。部品不足の影響で生産が停滞したことが要因。また、外出の機会が増えたため、野菜・海藻などの食料も減少した。

一方、増加に寄与した品目は、国内パック旅行費や宿泊料などの教養娯楽サービス。また、飲酒代などの外食、鉄道運賃や航空運賃などもプラスに作用した。