世界の最上位富裕層、昨年は債券・株でなくPEの投資拡大=UBS

Reuters

発行済 2022年06月09日 09:58

[ロンドン 8日 ロイター] - 世界の最上位富裕層は昨年、債券や株式といった伝統的な資産クラスではなくプライベートエクイティ(PE)分野により多くの資金を振り向け、投資リターン向上を図ったことが、スイス銀行大手UBSの年次調査で明らかになった。

調査対象は221のファミリーオフィス(資産家一族の資産管理目的で設立される組織)で、合計運用額は4930億ドル。最上位富裕層の昨年の投資のうち、PEに直接向けられた比率は2020年の10%から13%に、間接投資も7%から8%に切り上がった。

債券投資の比率は2ポイント下がって11%、株式投資比率は横ばいの約24%だった。従来好まれてきた不動産投資の比率も13%から12%に低下した。