米小売売上高、5月は予想に反し減少 消費のサービス移行も反映

Reuters

発行済 2022年06月15日 23:48

更新済 2022年06月16日 01:18

[ワシントン 15日 ロイター] - 米商務省が15日発表した5月の小売売上高(季節調整済み)は前月比0.3%減少した。エコノミストの事前予想の0.2%増で、1.1%減から0.5%増まで幅があった。

4月は0.7%増と、前回発表の0.9%から下方改定された。

商品不足で自動車購入が減少し、記録的なガソリン価格高騰のあおりで他の商品の支出が減ったため、予想に反して減少した。

米エネルギー情報局によると、5月の全米平均ガソリン価格は1ガロン4.439ドルと過去最高値に跳ね上がった。

自動車は3.5%減と、4月の1.8%増からマイナスに転じた。オンラインストアは1.0%減少。家電量販店や家具店なども減少した。

一方、建築資材・園芸は0.2%増、スポーツ用品・趣味・楽器・書籍は0.4%増、衣料品は0.1%増となった。

ガソリンスタンドは4.0%増。ガソリンスタンドを除く小売売上高は0.7%減だった。

小売売上高の減少は、消費者の支出がモノからサービスへと徐々に回帰していることも反映している。小売売上高の大部分はモノが占めており、インフレ調整をしていない。唯一のサービス部門として集計されているバーやレストランは0.7%増加した。