英小売売上高、5月は前月比-0.5%、生活費上昇で

Reuters

発行済 2022年06月24日 15:36

更新済 2022年06月24日 16:54

[ロンドン 24日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が24日発表した5月の小売売上高は、前月比0.5%減だった。物価の急上昇により買い控えの動きが広がった。

ロイターがまとめたエコノミスト予想は前月比0.7%増だった。

4月は1.4%増から0.4%増に大幅に下方修正された。

ONS幹部は、5月小売売上高の減少は食品の売り上げ減少が主因と指摘。スーパーマーケットからのフィードバックによると、消費者は生活費の上昇で食品への支出を減らしている。

GfKの顧客戦略ディレクター、ジョー・スタトン氏は「新型コロナウイルス流行の初期段階や、2016年に行われた欧州連合(EU)離脱を巡る国民投票の結果が出た後、さらには08年の世界金融危機時よりも消費者のムードは暗い。リセッション(景気後退)懸念もある」と述べた。

5月までの3カ月の小売売上高は1.3%減。4月までの3カ月は1.4%減だった。

5月は前年比では4.7%減。

燃料を除くと前月比0.7%減、前年比5.7%減。

自動車燃料の販売量は1.1%増加した。ONSは在宅勤務の減少を反映した可能性があるとの見方を示した。