米大手4行が健全性審査受け増配、JPモルガンとシティは据え置き

Reuters

発行済 2022年06月28日 09:49

[ニューヨーク/ワシントン 27日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)による年次ストレステスト(健全性審査)を問題なく乗り越えたことを受け、モルガン・スタンレー、ゴールドマン・サックス、バンク・オブ・アメリカ、ウェルズ・ファーゴは27日、増配を発表した。

FRBは23日、大手金融機関を対象に実施した年次ストレステストの結果を公表し、厳しい経済ショックに見舞われても各行は十分な資本を維持すると判断した。

一方、JPモルガン・チェースとシティグループは、厳しい経済環境がより多くの資本を必要とする可能性があるとして、配当を据え置いた。関係筋によると、シティは7月15日の決算発表で最新の資本計画を発表する可能性が高い。

今年の増配は、新型コロナウイルス流行を受けて計上した貸倒引当金の戻し入れがあった2021年に比べて控えめとなった。例えば、モルガン・スタンレーは同年6月に配当金を2倍にしていた。

ゴールドマン・サックスは27日、配当を25%増の1株当たり2.5ドルにすると発表。モルガン・スタンレーは77.5セントへの増配と200億ドルの自社株買いプログラムを計画しているとした。バンク・オブ・アメリカは5%増配の1株当たり22セントに、ウェルズ・ファーゴは25セントから30セントに増配する見込みとした。  

発表された配当金の変更は以下の通り。  

銀行 従来 今回

JPモルガン・チェー $1.00 $1.00

ゴールドマン・サック $2.00 $2.50

シティグループ $0.51 $0.51

モルガン・スタンレー $0.70 $0.775