韓国輸出、6月は1年7カ月ぶりの低い伸び 貿易赤字拡大
Reuters
発行済 2022年07月01日 10:45
更新済 2022年07月01日 12:36
［ソウル １日 ロイター］ - 韓国産業通商資源省が１日発表した６月の輸出は１年７カ月ぶりの低い伸びにとどまった。インフレの高まりで韓国製品に対する世界的な需要が抑制され貿易赤字は拡大、国内経済と世界経済を巡る懸念が高まった。
輸出は前年同月比５．４％増の５７７億３０００万ドル。ロイターがまとめた市場予想の３．８％増を上回ったものの、伸び率は２０２０年１１月以来の低水準となった。
輸入は１９．４％増の６０２億ドルと急増。エネルギー価格高騰で輸入コストが押し上げられ、貿易収支は２４億７０００万ドルの赤字と赤字額は今年１月以来最大を記録した。
６月の輸出は１週間に及んだトラック運転手のストライキで港への配送が滞るなど一時的な要因でも抑制された。
地域別では中国向けが前年比０．８％減少する一方、米国向けは１２．２％増加した。
ハナ金融投資のエコノミストは「コモディティー価格が急騰しており、貿易赤字はしばらく続く可能性が高い」と指摘。「中国が新型コロナウイルス規制を解除しても、全体の需要はほとんど改善しない。世界の貿易量は減少している」と述べた。
秋慶鎬・企画財政相は１日、輸出業者との会合で下期の輸出を巡る状況は依然として厳しいと発言。「コモディティー価格の高騰、サプライチェーンの障害、不安定な為替相場で輸出業者の悩みが増えている」と述べた。
全国経済人連合会が１日発表した１２業種の輸出業者１５０社の調査によると、回答者は下期の輸出が前年同期比０．５％の増加にとどまると予測。４４％は下期の輸出が減少すると答えた。
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が書いた: Reuters
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