英CPI、6月前年比+9.4%で40年ぶり上昇率 PPIも記録的上昇

Reuters

発行済 2022年07月20日 15:17

更新済 2022年07月20日 16:45

[ロンドン 20日 ロイター] - 英国の6月消費者物価は40年ぶりの高い伸びを記録した。ガソリン、食品価格の上昇が主因。イングランド銀行(英中央銀行)が来月、0.5%ポイントの利上げを決定する可能性が高まった。

国立統計局(ONS)が20日発表した6月の消費者物価指数(CPI)は前年比上昇率が9.4%。5月の9.1%から予想以上に加速し1982年2月以来の高水準となった。

ロイターがまとめた市場予想は9.3%上昇だった。

6月の上昇率は主要7カ国(G7)の中で最高。

項目別ではガソリン価格が前年比42%上昇。食品は約10%上昇した。

ICAEWのエコノミクスディレクター、スレン・シル氏は「インフレ高進で8月の0.5%利上げの動きが強まっているとみられる。しかし過度な引き締めは景気後退リスクを高める一方で、物価上昇をもたらしている国際的な要因にはほとんど対処できない」と指摘した。

コアインフレ率は前年比で5.8%。5月の5.9%からわずかに低下し市場予想と一致した。

しかしインフレ圧力が高まる兆しも出ている。