米中古住宅販売、6月は5.4%減 2年ぶり低水準

Reuters

発行済 2022年07月20日 23:52

更新済 2022年07月21日 02:36

[ニューヨーク 20日 ロイター] - 米リアルター協会(NAR)が20日に発表した6月の米中古住宅販売戸数(季節調整済み)は年率換算で前月比5.4%減の512万戸と、2020年6月以来2年ぶりの低水準となった。減少は5カ月連続。過去最高となった販売価格と金利の急上昇が重しとなった。

ロイターがまとめたエコノミスト予想は538万戸だった。

地域別では北東部で横ばい。中西部、西部、南部で減少した。

全体の販売戸数の前年同月比は14.2%減だった。

販売価格(中間値)は前年同月比13.4%上昇の41万6000ドルと過去最高を更新。前年同月比での2桁の上昇は23カ月連続で1970年代後半以降で最長となった。

販売は引き続き高価格帯に集中している。価格が10万─25万ドルでの販売戸数が前年同月比31%減となり、50万ドル未満の販売戸数が2桁減となった一方、50万ドル以上の販売戸数は緩やかに増加した。

NARのチーフエコノミスト、ローレンス・ユン氏は「住宅ローン金利も住宅価格も短期間で急激に上昇し過ぎている」とし、潜在的な住宅購入者に引き続き打撃になっていると述べた。

在庫は126万戸と5月から9.6%増加。前年同月比では2.4%増と2019年以降で初めて増加に転じた。

6月の販売ペースに基づく在庫の消化期間は3.0カ月。5月は2.6カ月だった。健全な需給バランスは6─7カ月とされている。