米財務長官、中間層の税監査強化しないよう指示 予算増額で懸念

Reuters

発行済 2022年08月11日 14:01

[ワシントン 10日 ロイター] - イエレン米財務長官は10日、財務省傘下の内国歳入庁(IRS)に対し、4300億ドル規模の「インフレ抑制法案」が成立した場合、IRS向けの追加予算を年間所得が40万ドル以下のいわゆる中間層の監査強化に活用してはならないと述べた。

インフレ抑制法案は、民主党の支持のみで7日に議会上院で可決された。下院は12日に採決する予定。

この法案は気候変動対策、薬価引き下げ、一部の法人税引き上げを盛り込む。企業や富裕層への課税執行の厳格化を目指し、IRS予算は10年間で約800億ドル増額する。