Reuters
発行済 2022年08月12日 15:40
更新済 2022年08月12日 18:46
[ロンドン 12日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が12日発表した6月の国内総生産(GDP)は前月比0.6%減だった。ロイターがまとめた市場予想は1.3%減。
2021年1月以来の大幅な減少となったが、予想ほどは落ち込まなかった。ただ小売りや外食など生計費上昇の影響を大きく受ける業種が低迷した。
6月はサービス部門が0.5%減と、GDPを押し下げた。エリザベス女王の即位70周年を祝う記念行事「プラチナ・ジュビリー」でバンクホリデーが増えたため、マイナス成長が予想されていた。
6月の営業日は2日少なかった。しかし実際にGDPを押し下げた主な要因は新型コロナウイルス関連の医療サービスの縮小だった。
パンテオン・マクロエコノミクスのエコノミスト、サミュエル・トムズ氏は7月のGDPはプラス成長に転じる可能性が高いとの見方を示した。
第2・四半期のGDPは前期比0.1%減。市場予想は0.3%減だった。
GDP統計は予想を上回ったが、小売りやレストランなどの接客業が生計費上昇で低迷した。
6月のGDPは新型コロナウイルス流行前の20年2月の水準を0.9%上回ったが、接客業は4.9%下回っている。
ザハウィ財務相は6月のGDPについて、民間部門の「真の底堅さ」を示していると述べた。一方エコノミストの多くはリセッション(景気後退)入りを予想している。
ICAEWのエコノミクスディレクター、スレン・シル氏は「英経済は景気後退に近づいており、最悪の事態はまだ来ていない」と述べた。
ONSによると、6月の貿易赤字は228億5000万ポンドと3カ月ぶりの高水準となった。欧州連合(EU)向けを中心に輸出が低迷した。
パンテオンのトムズ氏は「全体として貿易統計は低調で、今後数カ月はさらに悪化する」と指摘。海外投資家からの資金流入が減少すれば、ポンドはさらに脆弱になるとの見方を示した。
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が書いた: Reuters
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