台湾、通年の成長率予想を下方修正 半導体需要は堅調

Reuters

発行済 2022年08月12日 18:48

更新済 2022年08月12日 19:28

[台北 12日 ロイター] - 台湾主計総処は12日、今年の域内総生産(GDP)予想を3.76%増に下方修正した。世界的なインフレと主要国の個人消費鈍化が背景。

5月時点の予測は3.91%増だった。

今年の輸出予測を14.62%増から13.51%増に下方修正した。ただ半導体需要が引き続き景気を押し上げる要因になるという。

「台湾半導体産業の優位性と製造能力の拡大により、2023年に向けて輸出の勢いは続くと予想されるが、世界的な需要は冷え込んでいる」とした。

昨年のGDPは6.45%増と、約10年ぶりの高い伸びを記録していた。

元大証券投顧(台北)のマクロ経済部門を率いるウッズ・チェン氏は、通年のGDP見通しがさらに下方修正される可能性を指摘。「欧州のエネルギー問題など、外部環境にはまだ多くの潜在的な不確実性が存在する」と述べた。

主計総処の来年のGDPの予想は3.05%増、輸出の予想は2.64%増。