英失業率、4─6月は3.8%で横ばい 労働市場に陰りも

Reuters

発行済 2022年08月16日 15:53

更新済 2022年08月16日 18:19

[ロンドン 16日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が16日発表した4─6月の失業率は3.8%で、3─5月から横ばいとなった。半世紀ぶりの低水準付近を維持している。

ロイターがまとめたエコノミスト予想と一致した。

労働市場は非常に過熱しているが、企業は採用に慎重になっており、実質賃金も過去最大の落ち込みを記録するなど、冷え込みの兆候が増えている。

4─6月の就業者は16万人増で、市場予想を大幅に下回った。ロイターがまとめた市場予想は25万6000人増だった。

職探しのために労働市場に戻ってきた人が増えたため、失業者の数はわずかに増加した。

人員削減は非常に低い水準にとどまったが、求人数は2020年半ば以降で初めて減少した。

PwCのエコノミスト、ジェイク・フィニー氏は、労働者不足が続いているため失業率は抑制されるとの見方を示した。