独IFO業況指数、8月は2年ぶり低水準の88.5 景気縮小観測

Reuters

発行済 2022年08月25日 17:33

更新済 2022年08月25日 19:45

[ベルリン 25日 ロイター] - 独IFO経済研究所が25日発表した8月の業況指数は88.5に低下し、2020年6月以来の低水準を記録した。企業の不透明感が強く、第3・四半期のドイツ経済はマイナス成長となる見通し。

低下は3カ月連続。7月分は88.7に上方修正された。

IFOのクレメンス・フュースト所長は「企業の不透明感は依然として高く、独経済は第3・四半期に縮小するとみられる」と述べた。

この日発表された第2・四半期の国内総生産(GDP)改定値は前期比0.1%増と、速報値の横ばいから上方修正されたが、IFOのエコノミスト、クラウス・ボールラーベ氏は第3・四半期は0.5%ポイントの縮小を予想した。

8月の業況指数は、ロイターがまとめた市場予想(86.8)を上回り、前月から小幅な低下にとどまったが、アナリストは景気後退入りの見方を変えていない。

VPバンクのチーフエコノミスト、トマス・ギッツェル氏は「状況はもっと悪かった可能性もあり、安堵する理由はない」と述べた。