フィンテック、新たな金融危機生む危険=米OCC長官代理

Reuters

発行済 2022年09月08日 11:36

[ニューヨーク 7日 ロイター] - 米通貨監督庁(OCC)のマイケル・スー長官代理は7日、ニューヨークでの会議イベントで、フィンテック企業やデジタル銀行の台頭が金融リスクを高め、長期的には新たな危機をもたらしかねないと警告した。

スー氏は「フィンテックと巨大ハイテク企業は大きな影響力を持っていると思う。われわれが多大な関心を払うに値する存在だとも考える」と述べ、フィンテックが銀行との提携などを通じて伝統的な金融の分野に入り込むことで、銀行セクター全体がより複雑化し、分断が進むと指摘した。「私が強く感じているのは、このプロセスは放置すれば深刻な問題を引き起こすか、あるいは何らかの危機が起きる公算が大きいという点だ」と訴えた。