来年は投資銀の収益に変化、取引収入減少へ=バークレイズCEO

Reuters

発行済 2022年09月21日 02:27

更新済 2022年09月21日 14:00

[ロンドン 20日 ロイター] - 英銀行大手バークレイズのベンカタクリシュナン最高経営責任者(CEO)は20日、投資銀行の収益構造が来年、変化するとの見方を示した。トレーディング収入が減少する一方、投資銀行業務と助言業務の手数料収入回復がその影響を軽減する見込みという。投資家向けのイベントで述べた。

市場取引の急増は投資銀行が今年、堅調な業績を上げる原動力となり、新規株式公開(IPO)や合併・買収(M&A)案件減少の影響相殺に寄与した。

しかし同CEOは、来年後半にはこの状況が一変する可能性があると指摘。「トレーディング収益はやや縮小する一方、投資銀行業務の収益は拡大するだろう。その差し引きがどうなるかは分からない」と述べた。

その上で、来年第1─第2・四半期は市場の変動が続くと予想。トレーディング収益(季節調整済み)の減少は来年後半に起こる可能性が高いとの見通しを示した。